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初級日本語文法の総まとめ

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行 13: 行 13:
 ・3Vてある[[49vてある|49[Vてある]]]\\ ・3Vてある[[49vてある|49[Vてある]]]\\
 ・4Vた[[36vた|36[Vた]]]\\ ・4Vた[[36vた|36[Vた]]]\\
-・1、2、3Vていた+・1、2、3Vていた\\ 
 +・3てしまう[[57vてしまう|57[Vてしまう]]]
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
                                  **動詞のタイプ**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]                                  **動詞のタイプ**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]
行 28: 行 29:
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vる\\ ・Vる\\
-※動詞のタイプ:1)動きがある動詞、2)動きがない動詞を使う\\ 
 ・Vつづける(つづく)\\ ・Vつづける(つづく)\\
-※動詞のタイプ:基本的に、1)動きがある動詞を使うが、2)動きがない動詞を使う場合もある 
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**V ている**(**Vていた**): V の動きがいま続いている (V の動きがいま続いている)\\+**V ている**(**Vていた**): V の動きがいま続いている (V の動きが前続いていた)\\
 **V る**: V の動きをこれからする \\ **V る**: V の動きをこれからする \\
 **Vつづける(つづく)**:Vの動きが終わっていない\\ **Vつづける(つづく)**:Vの動きが終わっていない\\
行 56: 行 55:
 ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞も、2)動きがない動詞も使うが、基本的に動きがしばらく続く動詞と動きがない動詞をよく使う \\ ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞も、2)動きがない動詞も使うが、基本的に動きがしばらく続く動詞と動きがない動詞をよく使う \\
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**Vている**と**Vる**の大きな違いはないが、「最近」を使うと、 「V ている」のほうがいい。\\ +※「くりかえし」には、基本的に、「Vている」と「Vる」の両方が使えるが、次の場合は、使い分けが必要である。\\ 
-例10.田中さんは、最近、フランス語を**勉強している**。\\+・「**Vる**」のみ使える→「**未来のくりかえし/反復**」\\ 
 +例10. **これから**よく会いに**行く**。\\ 
 +・「**Vている**」のみ使える→「**職業/仕事**」を表す\\ 
 +例11. A社はAIを**開発している**。\\ 
 +➣「**最近**」を使うと、 「**Vている**」**のほうがいい**。\\ 
 +例12.田中さんは、**最近**、フランス語を**勉強している**。\\
 ==== 機能3★:できごとの結果の状態(結果が続いている)     ====            ==== 機能3★:できごとの結果の状態(結果が続いている)     ====           
 ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞②動きが短い動詞を使う\\ ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞②動きが短い動詞を使う\\
 === 機能3用例: === === 機能3用例: ===
-例11.教室の電気が**ついている**。\\ +例13.教室の電気が**ついている**。\\ 
-例12.田中さんはコートを**着ている**。\\ +例14.田中さんはコートを**着ている**。\\ 
-例13.きょうは**晴れている**。\\+例15.きょうは**晴れている**。\\
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能3と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・****Vてある****                \\                                                   ・****Vてある****                \\                                                  
 ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞の動きがしばらく続く動詞①-1の動詞を使う\\ ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞の動きがしばらく続く動詞①-1の動詞を使う\\
 +
 +・てしまう\\  
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 ^ ^  動作主(動きをする人)  ^  動き・変化  ^  結果  ^ ^ ^  動作主(動きをする人)  ^  動き・変化  ^  結果  ^
 |**Vている**|  ×  |  電気がついた  |  電気がついている  | |**Vている**|  ×  |  電気がついた  |  電気がついている  |
-|**Vてある**|  先生が  |  電気をつけた  |  電気がつけてある  |+|**Vてある**|  先生が  |  電気をつけた  |  電気がつけてある  |\\ 
 + 
 +・(動きが短い動詞)ている:結果の状態\\ 
 +・てしまう:残念なこと/結果\\
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例14.教室の電気が**つけてある**。\\ +例16.教室の電気が**つけてある**。\\ 
-例15.ここに住所が**書いてある**。\\+例17.ここに住所が**書いてある**。\\ 
 +例18. 人が**死んでしまった**。\\
  
 <color #ed1c24>==== **機能3★★: 未来におけるできごとの結果の状態(未来に結果が続いている)**  ====</color> \\ <color #ed1c24>==== **機能3★★: 未来におけるできごとの結果の状態(未来に結果が続いている)**  ====</color> \\
行 81: 行 91:
 ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞を使う\\ ※動詞のタイプ:1)動きがある動詞を使う\\
 === 機能4用例: === === 機能4用例: ===
-例16.この本はもう**読んでいる**。\\ +例19.この本はもう**読んでいる**。\\ 
-例17.この町には10年前に**来ている**。\\ +例20.この町には10年前に**来ている**。\\ 
-例18.この橋は5年前に**壊れている**。(白川監修、『日本語文法ハンドブック』(2001)、p.84)\\+例21.この橋は5年前に**壊れている**。(白川監修、『日本語文法ハンドブック』(2001)、p.84)\\
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・****Vた****\\                                                  ・****Vた****\\                                                 
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例19.この本はもう**読んだ**。\\ +例22.この本はもう**読んだ**。\\ 
-例20.この町には10年前に**来た**。\\ +例23.この町には10年前に**来た**。\\ 
-例21.この橋は5年前に**壊れた**。\\+例24.この橋は5年前に**壊れた**。\\
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 **V ている**: V の動き(過去の動き)は発話時(現在)にかかわりがある \\ **V ている**: V の動き(過去の動き)は発話時(現在)にかかわりがある \\
行 114: 行 124:
    ※〈解説〉「Vていました」:何回も(繰り返し) \\    ※〈解説〉「Vていました」:何回も(繰り返し) \\
         **「Vた」:一回** \\         **「Vた」:一回** \\
 +\\
 +**2.その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)** \\
 + 例)応節食品はたとえば,みかんやバークワやおかしなどを<color #ff7f27>**<del>売ってある</del>**</color>(誤用)。【ママ、『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との\\
 +   対訳データベース』】→~を**<color #ff7f27>売っている</color>**。 \\
 + 例)私もこたつが<color #ff7f27>**<del>持ってあります</del>**</color>(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベース』】→私もこたつを**<color #ff7f27>持っている</color>**。\\ 
 +   ※〈解説〉結果の継続ではなく、**動きの継続**なので、「**Vている**」を使う(cf.機能1)。 \\
 +\\
 + 例)現在、オンラインゲームはさまざまな理由から若者の間で人気と<color #ff7f27>**<del>なる</del>**</color>(誤用)。【学習者作例】→~人気と<color #ff7f27>**なっている**</color>\\
 +   ※〈解説〉「**現在の結果状態**」なので、「**Vている**」を使う。\\
 + 例)このようなオンラインゲームは、問題が多いことが<color #ff7f27>**<del>知られた</del>**</color>(誤用)【学習者の作例】→<color #ff7f27>**知られている**</color>\\
 +   ※〈解説〉「今の結果がこうである」ということなので、「**Vている**」を使う。\\
 \\ \\
  例)そのことについて、一緒にアルバイトを<color #ff7f27>**<del>する</del>**</color>、もう五十才になる日本人のおばさんにきいてみます(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データ\\  例)そのことについて、一緒にアルバイトを<color #ff7f27>**<del>する</del>**</color>、もう五十才になる日本人のおばさんにきいてみます(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データ\\
行 123: 行 144:
  例)私たちが毎日<color #ff7f27><del>**見た**</del></color>のテレビ、新聞、雑誌と毎日<color #ff7f27>**<del>通った</del>**</color>商店街、駅、デパードなどに確か広告というものが入り込んでいる(誤用)。【ママ、\\  例)私たちが毎日<color #ff7f27><del>**見た**</del></color>のテレビ、新聞、雑誌と毎日<color #ff7f27>**<del>通った</del>**</color>商店街、駅、デパードなどに確か広告というものが入り込んでいる(誤用)。【ママ、\\
    『寺村誤用例集データベース』】→毎日**<color #ff7f27>見ている</color>**~毎日**<color #ff7f27>通っている</color>** \\    『寺村誤用例集データベース』】→毎日**<color #ff7f27>見ている</color>**~毎日**<color #ff7f27>通っている</color>** \\
 + 例)私は今大学三年生になって、外国語はもう二十年間勉強<color #ff7f27>**<del>した</del>**</color>(誤用)。【『機能語用例文データベースはごろも』】→今、勉強<color #ff7f27>**している**</color>。\\
    ※〈解説〉**動きが__いま__続いている**ので、「**Vている**」を使う。「Vた」は「動きが完了した(__過去__)」という意味である。\\    ※〈解説〉**動きが__いま__続いている**ので、「**Vている**」を使う。「Vた」は「動きが完了した(__過去__)」という意味である。\\
  
-**2.その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)** \\ +例)はるか昔、あるいなかにある貧しい農夫が**<color #ff7f27><del>住みました</del></color>**(誤用)。【ママ、『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との対訳データ\\
- 例)応節食品はたとえば,みかんやバークワやおかしなどを<color #ff7f27>**<del>売ってある</del>**</color>(誤用)。【ママ、『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との\\ +
-   対訳データベース』】→~を**<color #ff7f27>売っている</color>**。 \\ +
- 例)私もこたつが<color #ff7f27>**<del>持ってあります</del>**</color>(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベース』】→私もこたつを**<color #ff7f27>持っている</color>**。\\  +
-   ※〈解説〉結果の継続ではなく、**動きの継続**なので、「**Vている**」を使う(cf.機能1)。 \\ +
-\\ +
- 例)はるか昔、あるいなかにある貧しい農夫が**<color #ff7f27><del>住みました</del></color>**(誤用)。【ママ、『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との対訳データ\\+
    ベース』】→貧しい農夫が**<color #ff7f27>住んでいました</color>**。 \\    ベース』】→貧しい農夫が**<color #ff7f27>住んでいました</color>**。 \\
    ※〈解説〉「住む」**動きがしばらく続いている**ので、「**Vている**」を使う。 \\    ※〈解説〉「住む」**動きがしばらく続いている**ので、「**Vている**」を使う。 \\
 \\ \\
- 例)現在、オンラインゲームはさまざまな理由から若者の間で人気と<color #ff7f27>**<del>なる</del>**</color>(誤用)。【学習者作例】→~人気と<color #ff7f27>**なっている**</color>\\ + 例)インターネットが普及する以前は、ほかの人と通信しながらできるゲームが少なったため、ゲームは一人でプレー<color #ff7f27>**<del>されている</del>**</color>が・・・(誤\\ 
-   ※〈解説〉「**現在の結果状態**」なので、「**ている**」を使う。\\ +   用)。【学習者の作例】→~<color #ff7f27>**されていた**</color>\\ 
-\\ +   ※〈解説〉**まえのできごと**なので、「**Vていた**」を使う\\ 
-\\+ 
 +  例)【倒れた木を見て】木は倒れ**<color #ff7f27><del>てしまった</del></color>**(誤用)。【絵描写による学習者の作例】→木がたおれ<color #ff7f27>**ている**</color>。\\ 
 +   ※〈解説〉cf.機能3「機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い」
  
 **3.誤形成(形、活用、助詞などの間違い)** \\ **3.誤形成(形、活用、助詞などの間違い)** \\
行 199: 行 217:
 例)毎晩、家族とごはんを**食べた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\ 例)毎晩、家族とごはんを**食べた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\
 例)昔の機械はよく**壊れた**。[<color #00a2e8>動きが短い動詞</color>] 。(できごとのくりかえし) \\ 例)昔の機械はよく**壊れた**。[<color #00a2e8>動きが短い動詞</color>] 。(できごとのくりかえし) \\
-例)毎週試験が**あった**。[<color #22b14c>動きがない動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\+例)毎週、試験が**あった**。[<color #22b14c>動きがない動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\
 例)田中さんは、12時から1時までごはんを**食べていた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとの進行)\\ 例)田中さんは、12時から1時までごはんを**食べていた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとの進行)\\
 例)毎朝、5時に**起きていた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\ 例)毎朝、5時に**起きていた**。[<color #ed1c24>動きがしばらく続く動詞</color>] 。(できごとのくりかえし)\\
51vている.1790583912.txt.gz · 最終更新: 2026/09/28 17:25 by kaken

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