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1あげる [2025/05/07 14:55] – [コラム] kaken1あげる [2025/12/02 13:46] (現在) – [機能1★: [与え手=主語]が[受け手=非主語]にあげる(さしあげる・やる)] kaken
行 83: 行 83:
 例11.田中さんは山田さんに(/から)花の絵を**もらった**。→⑩\\ 例11.田中さんは山田さんに(/から)花の絵を**もらった**。→⑩\\
  
 +<color #ff7f27> **誤用例:** </color>\\
 +1.**その項目を使うべきでないところで使っている**\\
 + 例)先生は 学生に 宿題を <color #ed1c24><del>**<color #ff7f27>あげました</color>**</del></color>(誤用)。→先生は 学生に 宿題を<color #ed1c24>**<color #ff7f27>出しました</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉日本語では、「宿題をあげる」のではなく、「**宿題を出す**」と言う。\\
 + 例)友だちが (私に) テレビを<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>あげた</color></del>**</color>(誤用)。→友だちが (私に) テレビを<color #ed1c24>**<color #ff7f27>くれた</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「くれる」)「友だち」(3人称)が与え手=主語、「私」(1人称)が受け手=非主語の場合、「**くれる**」を使う。\\
 + 例)私は子どもにキャンディを<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>さしあげた</color></del>**</color>(誤用)。→私は子どもにキャンディを<color #ed1c24>**<color #ff7f27>あげた</color>**</color>/**<color #ff7f27>やった</color>**。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「目上/目下」とコラム)「私」が与え手・目上、「子ども」が受け手・目下の場合、「さしあげる」は使えない。\\
 +
 +2.**その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)**\\
 + 例)<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>友だちが私にプレゼントをもらった</color></del>**</color>(誤用)。→**<color #ff7f27>私は友だちにプレゼントをあげた</color>**。\\
 +   ※〈解説〉「私」が与え手の場合は、「私」は主語になる。\\
 + 例)私は花子さんに本を<color #ed1c24>**<del><color #ff7f27>くれた</color></del>**</color>(誤用)。→私は花子さんに本を<color #ed1c24>**<color #ff7f27>あげた</color>**</color>。\\
 +   ※〈解説〉(cf.「くれる」)「くれる」を使うとき、「私」以外の人が主語になる。「私」は非主語になる。\\
 +  
 ====== コラム ====== ====== コラム ======
 **➣さしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\ **➣さしあげる:  [与え手=主語=目下の人]、[受け手=非主語=目上の人]**\\
行 93: 行 108:
 \\ \\
 **➣省略**\\ **➣省略**\\
-「あなた」ということばは使わない。→cf.例1、例3\\ +「あなた」ということばは使わない。→cf.例1、例3、例5\\ 
-「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1、例2、例5、例6、例9\\+「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1、例2、例5、例6、例8,例9\\
  
 ====== 確認問題 ======  ====== 確認問題 ====== 
1あげる.1746597310.txt.gz · 最終更新: 2025/05/07 14:55 by kaken

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